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株式会社JVCケンウッド(ワイヤレスイヤホン)

https://manual3.jvckenwood.com/accessory/headphones/contents/ha-a10t

導入の経緯

当社の従来のイヤホン/ヘッドホンは単機能・シンプルな操作であったため、記載内容としてはほぼ注意書き程度、A4サイズの取扱説明書を商品に添付しているのみでした。

2015年ころから急速に普及してきたBlueetoothワイヤレスイヤホンでは、従来なかった充電という概念や、スマートフォンやパソコンなど相手機器との接続説明、音楽や電話の操作説明など情報量が大幅に増加するようになりました。初期のBluetoothイヤホンではA3サイズに紙面拡大することで情報量増加に対応していましたが、それでも紙面面積の制約により簡素化した表現にとどめざるを得ませんでした。その結果、従来の製品に比べ問い合わせ数が増えたことで、読みやすさや分かりやすさ、情報量に課題があることが表面化してきました。

また屋外で使われることの多いイヤホンの商品特性上、外出先での取説確認への要求に応えるため、PDF化した取扱説明書をWEB上で公開したモデルもありましたが、依然として以下の課題がありました。

知りたい情報へのアクセシビリティが悪い

スマホ画面では読むpdfはピンチアウトによる拡大、上下左右へのスクロールが必要なため操作性が悪く読みにくい。

これらの解決のためにさらなる改善の必要性に迫られることになりました。

課題解決のために、紙面面積の制限がなく、スマホでも見やすいレスポンシブデザインのHTMLによるweb取説に舵を切ってはどうかと考えました。お客様目線でのユーザビリティ向上のため、以下のポイントを狙いました。

スマホに適した見やすい表示のもとで、pdfのweb取説では困難だった「知りたいところにすぐにたどり着ける」作りこみ。

イラストやアニメーション表現(点滅、点灯など)を用いた直感的でわかりやすい操作説明の実現

ラインナップ拡充による、機能・性能・デザインなどの違いによる多品種並行開発、多言語対応など、各種の要求仕様に対応し効率よく開発できるツールとして、社内検討の結果、三和マニュアルシステム(Sanwa iTrex/iTos)導入を決定しました。

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製品ニーズに合わせたカスタマイズ

商品に同梱する紙面スタートアップガイドにQRコードを用意し、そこから詳細情報についてはHTMLマニュアルに誘導するという見せ方とし、HTMLマニュアル内では、いかにトップページから簡単にユーザーの知りたい情報に辿りつけるか、というところにこだわり、三和マニュアルシステムズ様と協議を重ねました。
そこで、従来の取扱説明書のような目次ライクなタイトルから探すのではなく、TOPページに数個のアイコンを配置して各項目へクイックに辿り着いていただけるようにカスタマイズしました。商品情報サイトとHTMLマニュアルを相互リンクさせ、検索時の双方のヒット率を上げるような工夫も盛り込みました。

提案例

TOPページのカスタマイズ

  1. トップページをアイコン化

  2. (小さい画面でも迷わず選択できる)

  3. 商品情報サイトとの相互リンク

  4. (検索時のヒット率の向上)

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コメント・評価

紙一枚ですべてを網羅した取説としていた初期のBluetoothイヤホンと比較すると、web取説に切り替えたことにより紙面面積を気にせず情報量を増やすことができました。その結果、従来の紙面の取説では充分なカバーができていなかったトラブルシューティングなども手厚く掲載することができるようになりました。操作に困ったときのユーザーによる解決の頻度が向上し、その結果、返品の削減や客相問い合わせ数の低減などのCSコスト削減を達成したとともに、顧客満足度も向上できたと考えています。